愛媛大学工学部機能材料工学科 大学院理工学研究科物質生命工学専攻 材料プロセス工学研究室

研究紹介

光弾性定数の高精度測定

ガラスは自然状態では光学的に等方性を有しますが,外的刺激(応力,電場,温度)によって異方性を示します。応力を付与したときに生じる屈折率異方性(複屈折性)は,光弾性定数と比例関係にあります。光弾性定数はガラス内を伝わる光の波長やガラスの組成に依存しています。我々は,レーザーヘテロダイン法[1]を利用して,鉛フリーリン酸塩ガラスに圧縮応力を与えたときの光弾性定数を測定しています。光学系を改良して,値の小さい光弾性定数を精度良く求めることができるようになりました。

光弾性定数の高精度測定

  • N. Yamamoto, A. Saitoh, H. Takebe, “Zero Photoelastic Zinc Tin Phosphate Glass without Lead Oxide”, Optics Letters, Vol.37, No.20, 4203-4205 (2012).
  • A. Saitoh, S. Anan, H. Takebe, “Thermal properties and crystallization behavior in ZnO-SnO-P2O5 glasses”, Phys. Chem. Glasses: Eur. J. Glass Sci. Technol. B, Vol. 54, No. 4, 177-181 (2013).

※本研究は文部科学省 科学研究費助成事業若手研究(B)課題番号:25820333「光弾性定数の高精度測定を基礎とした鉛フリーゼロ光弾性ガラスの組成開発」によるものです。

[1] 高和宏行,梅田倫弘,光学, 第20巻, 第2号, 112-114 (1991).